こんにちは。よしです。
前回はベースの音作りで迷ったときにすべきことを紹介しました。
目標にする音は決まりましたか?
そもそも音作りと言うと、
ベース本体や機材を揃えたり、
ということの方が
イメージしやすいかもしれません。
もちろん目標にした音色に近づくためには
ベース本体など機材を集めることも必要でしょう。
しかし、そこだけを求めていくことは
音作りの本質を見失っている
と言えます。
前回、まずは自分の出したい音を
決めることが大事だとお伝えしました。
そして最終的に音色は
自分の手が生み出すものです。
例えば、高級な機材を使っていても
音色のイメージ通りの
ピッキングが出来ていなければ、
鳴らしたい音色にはならないでしょう。
ベースの音色はグルーヴにも影響するので
狙い通りの音が
鳴らせないベーシストは
格好良いプレイも出来ません。
そう。
音作りに大事なのは、
音色のイメージを
持っていることと、
それを実現化できる経験、
スキルなんです。
これができていれば、
使う機材を変えたとしても
狙い通りの音にすることが出来ます。
狙い通りの音を出せるベーシストは
周りの目を引くことができ、
音色面でバンドを引っ張って
いくことが出来ます。
それでは、音作りで大事なポイントを
お伝えしていきます。
1ずつ詳しく説明していきます!
①低音への認識と使う弦による違い
まず、音色の話をする時は、
「細い音」↔「太い音」
「軽い音」↔「重い音」
「固い音」↔「柔らかい音」
「シャープな音」↔「もわっとした音」
という表現が使われます。
音作りを考えるには、
これらの表現の言葉と実際の音が
頭の中で結びついている必要があります。
これが具体的に分かりやすい方法は、
各弦による音色の違いを
実感することです。
たとえば、次の4つのポジションを
(ヘッドホンアンプ等)アンプの音で
弾いてみて下さい
「1弦2フレット」
「2弦7フレット」
「3弦12フレット」
「4弦17フレット」
この4つはすべて
"同じオクターブのAの音"が鳴ります。
しかし、この4つを聴き比べた時
「音階」は同じでも「音色」が違うことが
分かると思います。
1弦側、細い弦になるほど、
「細い音」
「軽い音」
「固い音」
「シャープな音」
4弦側、太い弦になるほど、
「太い音」
「重い音」
「柔らかい音」
「もわっとした音」
という風になっていきます。
この違いを利用して
同じ音階でもポジションの違いで
曲に応じて適した音色に出来ます。
例えば、16分音符(休符)が多かったり
速くて細かいフレーズだったら
太い側の弦より細い弦側を使う方が
適した音色でしょう。
重いダンベルを素早く振り回すのは
無理なように、
ベースの音も、太い側の弦の重い音は
素早く動かすには不向きです。
このように音の特性を分かっていれば
曲や周りの音に合った音作りが
出来るようになります。
もちろん、フレーズの中で運指的に
動かしやすいポジションで弾くのを
優先すべきですが、
意識して変えられそうな所は変えてみると
良いでしょう。
②右手の奏法、ピッキング位置による違い
今度は右手ですね。
さっきの音色の表現に従って言うと、
指弾きよりもピック弾きの方が
「細い音」
「軽い音」
「固い音」
「シャープな音」
側になり、
スラップだと更に
こちら寄りになる感じですね。
また、ピッキングの位置で言えば
ブリッジ側で弾く方が、
「細い音」
「軽い音」
「固い音」
「シャープな音」
ネック側で弾く方が、
「太い音」
「重い音」
「柔らかい音」
「もわっとした音」
になります。
これも①と同じ様に弾き比べて
実感してみて下さい。
③EQの使い方
左右の手の話に加えてEQについても
少しお話します。
これまでお伝えしてきた「細い音」や「太い音」の特性が分かっていれば分かりやすいでしょう。
EQを効果的使った音作りの方法を
お伝えします。
EQのつまみの数に関わらず
以下のステップに従ってやって下さい。
・まずはフラットな状態
=全てのつまみが真ん中くらいの
位置から初めて弾いてみる。
まずはフラットにする、
その環境下でのスタンダードな音を
知ることがまず必須です。
・「太い音」などの低音成分が
多いと感じたら
低音側のつまみを下げる。
低音成分、高音成分という
言い方をしますが、
ベースの音色の鍵を握るのはやはり
低音の扱い方です。
低音成分の方が存在を
実感しやすいので
先に解決するのです。
低音成分は多過ぎるともわっとし過ぎて
音がぼやけてしまうので、
そうならないように下げていきます。
・「太い音」などの低音成分が
足りないと感じたら
"音量を上げてみてる"。
低音成分は音の迫力にも直結するので
ここで"音量を上げます"。
なぜ音量を上げるのかというと、
まず音色的に余分な分下げたのに同じ所を
上げるのは意味ないですよね。
そして、実はそのまま音量を上げるだけで
音の迫力、音圧感は意外と稼げます。
・そこで「細い音」など高音成分
がうるさいと感じたら
高音側のつまみを下げる。
そして、音量を上げた所で過剰に聴こえた
高音成分を削れば良いわけです。
まずは左手のポジションや、
右手のピッキング位置など色々試して
音色の違いを実感してみましょう!
それではまた次回!