こんにちは。よしです。
今回はリズム感を鍛える
基礎練習の例をお伝えしますが、
前回の内容と密接に関わっているので、
まだ前回の記事を読んでいなければ
読んでからこの記事を読むことをおすすめします。
前回のこのアナログ時計の例えを聞けば、
秒針が基準でないことは
当たり前に思えます。
拍を頼りにして、それより細かい音符を弾けば
リズムが安定しないのも
当たり前だと分かったと思います。
しかしあなたが今までそうだったように、
大半の人が拍だけを基準に
リズムを取っています。
これを知れたあなたは
今回お伝えする練習によって
伸び悩んでいたリズム感を
間違いなくグレードアップ
できます!
具体的に言うと、倍テンの感覚を身に着けることが良いリズム感の基礎になります!
倍テンの感覚とは何か説明しますね。
前回、4分音符でなく8分音符を基準に
リズムを取る意識で練習してみましょうと言って
終わりましたが、
例えばBPM120とした時、
4分音符は1小節に4回、1分間に120回鳴ります。
8分音符は1小節に8回、1分間に240回鳴ります。
テンポが倍になってますね。
「倍のテンポ」を略して「倍テン」と呼びます。
そして「倍テンの感覚」とは、
曲のフレーズの基本になっている
音符と音符の間にもう1つ分の音符の存在を感じながら弾く感覚です。
4分音符に対する8分音符のような存在です。
それを身に付ける具体的方法ですが、
まずはこのTAB譜①を見て下さい👇
×がクリックが鳴るタイミングです。
クリックの設定は以前お伝えしたように、
アクセントをつけない全て同じ音にして下さい。
そしてまずBPM120に設定して、
TAB譜①の通りに弾いてください。
クリック2つに対して1音弾くのです。
クリックを8分音符として感じるので、
実際の弾いているテンポはBPM60になります。
ちなみにこのとき、
ピック弾きならすべてダウンピッキングで
指弾きなら1本の指だけ(ワンフィンガー)で
弾いて下さい。(次の練習も同じく)
クリックをよく聴き、
ベースをクリックと同時に
鳴らすように意識して下さい。
それこそ時計のようにぴったり合わせる
ぐらいの気持ちで。
そして4分音符のベース音を伸ばしている
間で鳴っているクリックを
感じて下さい。
2〜3分程度やって慣れてきたら
次はクリックのBPMを60にして同じことをして下さい。(弾いているテンポはBPM30)
同じくその次はクリックのBPM240にして
同じことをやって下さい。(実際BPM120)
ここまでやったことは、
ベースで4分音符を弾きながら
クリックで倍テンを鳴らして聴くことで
倍テンがこんな感じだということを
身に着けることでした。
今度は逆にベースで倍テンを弾く
という練習をします。
TAB譜②を見て下さい👇
これをクリックのBPM120で鳴らし、
クリックが4分音符で
その間の8分音符をベースで弾くというものです。
TAB譜①はベースが4分音符、クリックが倍テン(8分)
TAB譜②はベースが倍テン(8分)、クリックが4分音符
ですね。
TAB譜②に慣れたら次は
下のTAB譜③と交互に弾いて下さい👇
︵の形のマークは「タイ」という記号で、
「継時的に連続する2つの同じ高さの音符を弧線によって結ぶことによって、ひとつの音符のようにつなげて演奏することを表す」という意味です。
つまり、
この③の練習の趣向としては、
実際はクリックと同じタイミングで
伸ばして弾いているけど、
②の時のようにクリックの裏の
8分音符も意識しながら弾くということです。
4分音符を弾いているけど、
②で8分音符を弾いてた
リズムを感じ続けるのです。
そして②と③を交互に弾くと普通は
移り変わる時にリズムがヨレてしまうでしょう。
しかし、②の時も③の時も
同じ8分音符のリズムを感じ続けることに慣れれば
リズムがヨレにくくなると思います。
②と③を交互に弾き続けて、
移り変わる時にリズムがヨレないよう
意識してやってみて下さい。
今回の練習方法どうでしたか?
この練習は、この動きを出来るようになる
といった目的の練習ではなく、
良いリズム感の基本である倍テンを
体に馴染ませるための練習なので
毎日続けてやることが
必要不可欠になってきます。
毎日続けるには地味だと感じたかもしれませんが
モチベーションがなかったとしても毎日
"一定の時間"やるようにして下さい!
一定の時間というのは
【TAB譜①のBPM120、BPM60、
BPM240、TAB譜②③交互のやつ】
という各セクションごとに
2〜3分ずつ程度で大丈夫です。
この"毎日"というのも
少なくとも2週間は続けてみましょう!
ではまた次回!